バスマットを「珪藻土マット」に変えて暮らしをより快適に!その仕組みと便利さを解説
みなさんは、「珪藻土(けいそうど)マット」というものをご存知ですか?
バスマットの代わりに敷いて、足を乾かすために使う土のマットのことです。
もともとはプールなどで使われていたものだったのですが、最近では便利さのあまり、家庭用のものが急速に商品化され、「珪藻土バスマット」がブームになっています。
一般の人には手が届かない商品というわけでもなく、現在は3,000円も出せばまともなものが手に入るようになりました。
風呂場から出るときに水を吸収するバスマットは、黴が繁殖しやすく不潔で、定期的に洗う必要がありました。
一方で、珪藻土マットは乾きやすく清潔で、お手入れも非常に簡単です。
土で水を吸収するというのは、イメージが沸かない人もいるかもしれませんが、布のマットよりもずっと早く吸収して乾きます。
珪藻土マットおおお!!!! pic.twitter.com/fg5hOPIDSb
— popo. (@GyuTan_POPO) 2016年3月6日
こんな感じで、みるみる水を吸いとり、吸ったそばから乾いていくのです。
珪藻土(けいそうど)とは何か?
珪藻(けいそう)という藻類の殻の化石が堆積してできた堆積岩で、主に二酸化ケイ素(SiO2)でできています。「ダイアトマイト」とも呼ばれる、有名な素材です。
日本では、秋田県の北秋田や石川県の能登半島が、珪藻土が採れる有名な産地です。
珪藻土には「吸湿性」、つまり水分を吸い取る効果があるので、バスマットとして使うことができるのです。
珪藻の化石は、「多孔質構造」と呼ばれ、内部に微細な孔がたくさん空いているので、ものすごい勢いで水を吸いとり、しかもすぐに乾きます。
また、戦時中にはお菓子の増量剤として使われたりしていました。汁物のとろみ付けに使っていた地方もあるそうです。食べ物ではないですが、有機物の化石(堆積土)ですので、少なくとも触れたりしただけで身体に害のある素材ではありません。
なぜ珪藻土マットは便利なのか?
バスマットの素材として使われている「布(繊維)」も、ご存知の通り吸水性のある素材です。
布は、吸水性は高いのですが、吸った水が乾きにくいという欠点があります。そのためカビが繁殖しやすく、清潔感もありません。定期的に洗濯する必要があります。
なかなか乾かないので、家族全員がお風呂に入ると、最後の人はマットがビショビショ……ということになってしまいかねません。
一方で、珪藻土マットはすぐに乾くので、快適だし、お手入れもほとんど必要ありません。
珪藻土マットのお手入れ
基本的にお手入れする必要なく、ずっとその場に置いておけば大丈夫です。
吸水力が落ちてきた場合、表面を粗いタオルや紙やすりなどで軽く磨けば復活します。(紙やすりなどのケア用品は、買った際にセットでついてくることが多いです。)
珪藻土の吸水力の源は、細かな孔がたくさん空いていることなので、そこにゴミや皮膚の角質などが詰まってしまうと、吸水力が落ちます。
しかし表面を磨くだけでお手入れになるので、非常にお手軽です。
※ちなみに、洗剤や石鹸で洗ったりしても意味がないどころか逆効果なのでやめましょう。
カビや水虫も繁殖しない
カビや水虫の菌は、水分のあるところで繁殖します。
長時間濡れた布なんかは、その絶好の繁殖場所です。
しかし、珪藻土の場合、瞬く間に乾いていくので、菌が繁殖するスキがありません。
すぐに乾燥するということは、消臭性が高いということでもあります。
デメリットは?
買おうと思っている方へ、気になる珪藻土のデメリットの紹介です。
一番は、「固い」ことだと思います(笑)
原料は土ですし、しっかり固めて水だけを吸収するように作ってあるぶんだけ、固いです。
布のバスマットに慣れた人は、最初は違和感があるでしょう。
ただ、そもそもバスマットとは足を拭くものではなく、床が水浸しになるのを防ぐためのものです。
身体はバスタオルで拭けばよく、床が水浸しになるのを防ぐ目的であれば、珪藻土マットはとても有用と言えるでしょう。
また、硬い素材なので、当然ですが高いところから落とすと割れてしまうことがあります。
地面に敷くものなので、普通使っていて高いところから落とすことはあり得ないのですが、引っ越しで運ぶ際などは注意してください。
また、肌触りや土っぽい匂いが苦手な人もいるみたいです。ただ、少なくともアレルギーなどが起こるような物質ではありません。
珪藻土マットの価格
安いもので1,500円程度、高くて上質なものでも1万円以下の値段で買うことができます。
Amazonや楽天などのECサイトが珪藻土バスマットを取り扱うことになり、以前まででは考えられないくらいのお手頃価格で入手することができるようになりました。
せっかくなので、おすすめの珪藻土マットを紹介していきます。
ESEOE 珪藻土バスマット 速乾足拭きマット
2,000円以下で買えるバスマットで、安いにもかかわらずしっかりした性能があります。
吸水力はもちろん、消臭効果、防菌機能、防カビ・防ダニ機能がしっかりあって、付属品にケア用のサンドペーパーも付いてきます。
コストパフォーマンスの良い商品で、とりあえず珪藻土マットを試してみたいという方におすすめしたいです。
カラーも「グレー」、「ピンク」、「ブルー」の三種類があり、セールがあるときは1,700円以下で買うことができます。
Swiftrans 珪藻土バスマット
最安値のものから、プラス1,000円ほど出してもう少し良いのが欲しいという方には、こちらがおすすめです。
淡い色調で、足跡が刻印されたオシャレなデザインになっています。
バツグンの吸水力に消臭効果があり、ケア用のサンドペーパーもしっかり付いてきます。
洗濯が不要なのに衛生的で、半永久的に使うことができます。
カスタマーの評価も高いしっかりした商品なので、安心しておすすめできます。
soil 珪藻土 バスマット
珪藻土マットの中でも、圧倒的に評価の高いブランドです。
お値段は8,000円程度とけっこう高めですが、そのぶんとても快適です。
まず、珪藻土にパルプ(紙)繊維を混ぜて作られているので、珪藻土マットであるにもかかわらず軽くて柔らかい触り心地です。
肌触りも色合いも良く、固い土であることを感じさせない「優しさ」があります。
土っぽい匂いもせず、水をたくさん吸い込むのに厚さは薄く、高い値段以上のクオリティが感じられます。
使ってみると、その便利さ、心地よさに「感動」すると思います。
せっかくなので奮発してみたい人にはこちらが絶対的におすすめです。
珪藻土コースター、ドライングプレート、湿気を取る計量スプーンもおすすめ
水を吸い取る上に、土のしっかりした質感があって、とてもオシャレで良い商品だと思います。
余談ですが、結露が気になるのであれば、結露がまったくつかない「断熱タンブラー」を私はおすすめしています。
ただ、珪藻土コースターを使っていると一目置かれる感じがあるので、来客用やインテリアとしては非常に良い商品だと思います。
以上になります。
珪藻土マットは、一見ピンと来ないかもしれませんが、使ってみると最強に便利なので、ぜひ試してみてください。