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お金や経済や投資を学べるおすすめの本をランキングで紹介【有名ベストセラー書籍】

2017年11月17日Amazon, ライフハック, 仕事, 学習, 実用, 読書

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お金は大事です。言うまでもないことですね。

「お金の知識」は、文字通り「生活の豊かさ」を左右します。

お金や経済についての幅広い知識は、現代社会を生きていく上で重要なスキルであることは間違いないでしょう

しかし、世の中の「お金本」と言ったものは、眉に唾をつけて(疑った目で)読む必要があります。

マネーゲームの世界は勝者総取りであり、「ノウハウ本」ですら搾取構造のような形になっているからです。

読んだ人が儲かるのではなく、本を売った人が儲かるのです。

投資のハウツーや、お金をテーマにした自己啓発、ライフプラン提案などの本には注意してください

誰にとってもわかりやすく気持ちの良い内容の本は、読んでも意味がないどころか、人を間違った楽な考え方に浸ってしまうようにするものなので危険です。

「これを知っておけば確実に儲かる!」といった情報が誰でも読める書籍と言った形で売られていることはあり得ません

しかし一方で、「知識は力」です。これは間違いありません。

お金に関する本質的な理解や、様々な視点を得ることによって、「貯金」や「投資」をする際なども、「よくわからないままやっている」から脱することができるのです。

今回は、お金・経済・投資を学ぶための優良なベストセラー書籍を紹介していきますが

  • 薄っぺらいハウツーやライフハックではない
  • 詐欺まがいの自己啓発ではなく、ちゃんと内容がある
  • 専門的な議論ではなく、誰にとっても必要な知識を扱っている
  • 読んでいて面白く、知的興奮を得られる
  • 実際に貯金や投資をする際に有用な知見を得られる

を意識しながら、ランキング形式で、個人的によりおすすめしたいものから紹介していきます。

岩井克人『ヴェニスの商人の資本論』

「貨幣」「経済学」「資本主義」などに関する論考をまとめた経済エッセイ集です。

岩井克人の文章は、高校の国語の教科書になるほど、読みやすくわかりやすく誠実に書かれています。経済学などの事前知識無しでもまったく問題ありません。

誰でも読めて、なおかつ本質的な理解に迫る筆致は、まさしく天才の仕事だと言えるでしょう。

表題になっている、シェイクスピアからマルクスを読み解く「ヴェニスの商人の資本論」は圧巻の内容でした。

「お金」への理解のみならず、これを読まないと人生損しているといったレベルの、知的興奮を味わえる本です。

宇沢弘文『経済学の考え方』

私の知る限り、「経済学とは何か?」という疑問への解答として、これほど素晴らしい本は他に存在しません

マンキューやクルーグマンの経済学入門書などをやたら進める人が多いですが、それ以前にこういう本を読んで視座を養っておかなければ、経済学は単なる論理トレーニングになってしまうでしょう。

日本トップクラスと言って過言ではない研究者が、専門でない人がわかるように綴った、「良識のある経済学」の本です。

まだKindleに対応していないのが残念ですが、名著なので一読をおすすめします。

村上世彰『生涯投資家』

2006年、日本放送株をめぐるインサイダー取引の容疑で逮捕され、後に有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏が、東大から通産省に入り、官僚を辞めて投資の世界に飛び込んでから現在までを語る、自叙伝のような本です。

村上氏は、堀江貴文と同様、「社会を敵に回し」、マスコミによって徹底的に悪いイメージを植え付けられました

しかし、彼は信念のために戦った人です。読めばイメージが180度変わると思います。そして、「間違った集団」の恐ろしさがわかります

ただの自叙伝ではなく、コーポレート・ガバナンスや投資の仕組みを、過激な実例と共に学ぶことができるし、何よりめちゃくちゃ面白いです!

2017年の6月に発売された新刊ですが、今最もアツい投資の本かもしれません。

岡田斗司夫『評価経済社会』

貨幣経済から評価経済社会への移り変わりを論じた本で、一つの視点としてとても興味深いです。

喋りの上手い岡田斗司夫の文章だけあって、長編ですが気づいたら読み終えてしまっているくらい面白いです。

また、内容にもそれなりの説得力があり、穿った見方をしている人以外は、読んで損したとは思わないはずです。

電子マネーと連動した、個人が上場するフィンテックサービス「VALU」など、最近の評価経済の流れを理解するにも役立ちます

「お金」の概念が変化していくのが、これからの世の中なのかもしれません。

藤原敬之『日本人はなぜ株で損するのか?』

カリスマファンドマネージャーであり、「波多野聖」という名前で経済小説を書いたりもしている藤原敬之氏の著書です。

やはり大きなお金を動かすには、幅広い教養が必要であることがこれを読むとわかります。

実用的なノウハウではなく、歴史的、思想的な視座を持ちながら、株式運用やファンドマネージメントの本質を捉えていきます

投資先進国である西洋社会の価値観と日本人の素朴な感性との格差を認識することによって、やっと世界の投資家と同じ土台に立つことができるのです。

銘柄研究に関しては個人の方がプロ(投資機関)よりもずっと有利」というのが氏の主張ですが、本書を読めばそれも納得してしまいます。

森嶋通夫『思想としての近代経済学』

日本人初のノーベル経済学賞候補に何度も名前が上がり、惜しくも亡くなられてしまった森嶋通夫氏が、経済について優しく説いた新書です。

近代の経済学が形成される土台となった価値観や社会観を、やさしく解きほぐし本質的に論じ直します

シュンペーター、ケインズ、ワルラス,マルクス、ウェーバーなど、経済史に刻まれる偉人たちの思想を、現在社会からの視点で再検討しています。

知的興奮に満ち溢れた本です。

橘玲『臆病者のための億万長者入門』

一か八かの「投棄」や「ギャンブル」はやりたくない、でも一攫千金の夢を持ちたい、という日本人の感性にピッタリフィットする投資の考え方が紹介されている本です。

株式、外貨為替、不動産などなど、幅広いタイプ金融資産を解説している入門書なので、事前知識要らずで読み込むことができます。

アベノミクス以降の日本経済の行方なども、快刀乱麻を断つような筆致でシミュレートしていて、ちょっと眉唾なところはあるものの、思考の切れ味が光っています。

好き嫌いは別れるかもしれませんが、多くの人に「刺さる」名著だと思います。

ロバート・キヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』/金持ち父さんの投資ガイド

日本で最も売れている株式投資の本でしょう。

世界109カ国で読まれていて、多くの人たちの「お金観」を買えた伝説的な本です。

投資をやっている人からすれば、あまり内容の濃い本とは言えませんが、「投資」と言ったものをまったく知らない、イメージが湧かない、という人は、まず本書から読んでみるのが王道かもしれません。

とても読みやすく、株の勉強へのモチベーションも上がります。

初心者におすすめの理由は、「投資ガイド」の入門編と上級編がついてくるので、ある程度のところまで勉強しやすいからです。

これを読んだからと言って投資で成功できるなんて思ってはいけませんが、最低限の「お金」や「投資」の知識は必須なので、読まないよりは読んだほうが絶対に良いです。

以上になります。

現代社会における力は「知ること」です。

投資には、「やってみて初めて理解できる」という側面があるのですが、右も左も分からない状態で投資にのめり込むのは危険と言うほかありません。

ここで紹介した本を全部読破して、スタートラインに立てるか立てないかといったところだと思います。