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エシカル消費とは何か?倫理的に生活するということ【エシカルを考える】

2017年11月17日未分類

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みなさんは、「エシカル」という言葉を知っていますか?

「エシカル消費」や「エシカル購入」という言葉が話題になっていますよね?

「エシカル」とは、直訳すると「倫理的・道徳的」という意味になります。

倫理的な消費や、倫理的な購入とは、どのような意味なのでしょうか?

「エシカル」とは?

みなさんは、何かモノを買うとき、何を基準に買うものを決めていますか?

多くの人が、「品質」「価格」「安全性」などの条件で選んでいると思います。

エシカルは、そこに、「倫理的かどうか?」という条項を加えようとしています。

商品が倫理的であるとはどういうことなのでしょうか。それは、それが世に出るまでに、何かを不当に犠牲にしていないということです。

資本主義社会では、「売ったもの勝ち」なので、多くのプレイヤーは、何が何でも売れる商品を作ろうとします。

「売れて儲かることが正しい」……それが行き過ぎてしまえば、児童労働、人材の使い捨て、環境破壊など、様々な悪影響が社会に発生します。

「エシカル」とは、環境や社会に配慮されて作られた商品を評価し、それを積極的に買って行こうとする姿勢です

倫理観を犠牲にするからこそ安価で人気の出る商品を作ることができる、というのはよく見られる光景ですよね。

それをなくすために、不当に作られた安価な商品よりも、真っ当に作られた少し高い商品を買おうというのが、「エシカル消費」「エシカル購入」の基本的な考え方です。

エシカルな消費で社会が変わっていく

物理的な商品に限らず、サービス業にも「エシカル消費」の考え方は当然適用できます

以前、ワンオペ深夜バイトなど、苛烈なブラック労働で話題になった某牛丼屋は、SNSなどでその酷い実態が拡散され、「○○屋には絶対に行かない」と主張する人をたくさん産み出しました。

過労死を出し大勢の怒りを買った某サイコパス居酒屋は、100店舗以上の大量閉鎖を招き、現在も低迷は続いています。

積極的にエシカルなものを買うとまではいかずとも、非エシカルなものを買わないようにすれば、社会は変わっていくのです

悪い商品を撲滅することはできなくとも、「売る側」の経営者が、消費者も商品の生産過程をしっかり見ていて、それが売上に関わってくると認識すれば、それなりの配慮をしようとするはずです。

本格的なエシカルよりも、まずは当たり前のエシカルを

倫理的に正しくないものは購入を控える……といった最低限のエシカルもありますが、積極的に倫理的な商品を選んでいく、本格的なエシカルもあります。

代表的な考え方に

  • グリーン、エコロジー……環境に配慮されたもの
  • ロハス……健康的で持続可能なライフスタイルを提唱するもの
  • フェアトレード……途上国で作られた製品を適正な値段で購入

みたいなものがありますね。

この種の商品は、割高ですが、「エシカル」という一つのブランドになっています。
その実用性以上に、「自分は良いことをしている」という実感が得られるのです。

本格的エシカル商品は、実際にかなり割高なところはあって、万人に勧められるものではありません。(あまりに無理をしてエシカル商品を買うというのも不健全だと思うので。)

ただ、高いエシカル商品を買わずとも、「不当に安い商品を買わない」という心がけは、多くの人が持つべきものだと思います。

エシカルの難しさ

エシカルは重要な考え方ですが、「いったいだれがその商品をエシカル(倫理的)かどうか決める権利を持っているのか?」という大きな問題があります。

何がエシカルかについての解釈が割れてしまうのです。

一般的なエシカルの基準として

  • その商品を作る過程で誰かが著しく不利を被っていないか
  • 労働者に適正な賃金が支払われているか
  • 商品の製造過程で環境破壊が行われていないか

がありますが、「どのような商品でも他の市場を圧迫する」「その労働者の適切な賃金を決めるのは市場原理だ」「あらゆる商品は作る過程で何らかの環境破壊が起こる」など、様々な反論はあります。

また、エシカルにとって最大の課題は「認証」です。

店頭に並ぶ商品があって、「これはエシカル」とすぐにわかるよう認証マークなどがあるとよいのですが、「何がエシカル」なのかは意見が別れる上に、調査機関をつくろうとしてもそれはすぐさま利権組織になってしまうでしょう。

エシカルの本質は「背景」を考えようとすること

何がエシカルなのかは、実は非常に難しい問題です。

しかし、エシカルの本質は、自分が消費している商品がいったいどこから来ているのか、その背景に少しでも思いをはせてみることなのだと思います

誰かを、何かを傷つけて作られたものを享受するのは、あまり良い気分ではない。そういう当たり前の感覚を大切にすることです。

もちろん、あらゆる背景を精査し、真実を見抜くことができるわけではありません。「エシカル」であろうとしても、ときには騙されたり間違ってしまうこともあるでしょう。

しかし、そういった理由でエシカルを馬鹿にするようなことだけはするべきではありません。
ある活動に対し、「完璧でないから駄目」と結論づけてしまえば、あらゆる良き行動の芽が摘まれてしまいます

社会は、人々の些細な行動の集積で作られているのです。あなたのほんのちょっとした働きかけが、世の中を良くしていくかもしれません。

エシカルファッション

「エシカル消費」などと並んで、「エシカルファッション」というのもよく聞きます。

フェアトレードなどで作られた衣類やカバンを身につけるファッションスタイルです。

有名な女優ですと、ハリー・ポッターのハーマイオニー役「エマ・ワトソン」が積極的に活動していますね。

ファッションとはつまるところ記号であり、根拠のないブランドに踊らされるのであれば、「エシカル」という記号に踊らされるほうが、より多くの人が幸せになるのかもしれません。

エシカルは、これからどんどん盛り上がっていくことが期待される風潮なので、もし興味のある方は勉強してみてください。

関連動画

Youtubeにもわかりやすい動画がありました。

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Posted by koredouyo